主な仕様 |
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型式 |
密閉ダイナミック型 |
ドライバー直径 |
38mm ドーム型CCAW |
周波数帯域 |
5~25,000Hz |
最大許容入力 |
1,200mW |
インピーダンス |
35Ω |
感度 |
104db |
質量 |
約170g |
プラグ |
ステレオミニ |
コード |
約3m OFC(両出し) |
今は亡き国産メーカー、アイワのヘッドホン。2002年にアイワがソニーと合併したことに伴って衰弱し、生産終了してしまった。私がアイワの製品を購入したのは、後にも先にもこれだけだ。フルオープンのHP-AK101も欲しかったのに、買えなかったのが残念・・・。
HP-X122の前モデルにHP-X121がある。違いは外箱のデザインだけとのこと。
色々なヘッドホンサイトで取り上げられており、5,000円未満の定番らしい。価格が安いので、改造の対象にもなっているようだ。
「5,000円ってこれ定価2,100円やん。半額以下でそんなに良い音がするのか?」これが購入動機であり、スパイラルの始まりだった。よく言えば、ヘッドホンの楽しさを教えてくれたとも言えるだろう。私が初めて買ったオーバーヘッド耳覆いタイプのヘッドホンであり、亡きアイワの置き土産。この機種をレビューしないわけにはいかないので、今さらながら・・・。
非常に簡素な外箱に本体、変換プラグ(ステレオミニ→ステレオ標準)、保証書が入っている。この価格帯はどれもこんなものだろう。
※外箱は捨ててしまったので、残念ながら画像でアップできない。
変換プラグは金メッキ処理されていないもの。
保証書の保証期間はメーカー保証が1年。
価格が如実に現れている。全体的にプラスチック丸出し。ださい。てからないようにサンドブラスト風な仕上げにはなっている。塗装もプラのハウジングに最低限は施されているが、いかにも安っぽい。
調節機構はフレーム部に仕込まれたバネ。着脱後に初期位置に勝手に戻るようになっている。
ヘッドバンドはただの薄いプラスチックの板。パッドが付いていない。装着感はほとんど考慮していないのではないかと思えてくる。
イヤーパッドは安っぽいシワシワの人工皮革。安っぽいが、柔らかさは十分。---私は昔からこのパッドが好きだった。小学生時代、全席にこのパッドのヘッドホンが据え付けられている教室があり、行くたびプニプニ押してたっけ。---だから、安っぽさは気にしない(笑)。
ただし、付いた油分が目立つ上、若干取れにくいのは気になるし、耐久性が問題。深さもかなり浅い。12mmとのことだが、もっと浅く見える。パッドが浅いと、どうしてもドライバーが物理的に耳に近くなり、音場に影響する。そして、何より耳に悪い。
コードは両出し。ハウジングに穴が開けられ、何気なく伸びている。長さ約3m、太さ約2mm。途中から2本が合流する形(合流後は幅約4.5mm・厚さ約2mm)になるが、何とも頼りない。この辺りも仕方のないところか。定価2,100円のヘッドホンであることを忘れてはいけない。コード自体は柔らかく、扱いづらいことはない。
プラグはステレオミニプラグ。金メッキ処理されていないし、グリップ部分が若干小さい。付属の変換プラグでステレオ標準プラグに変換できる。
着けてしまえば問題ないレベル。イヤーパッドは柔らかいし、側圧も普通。重量も軽く、頭頂部も大して気にならない。想像していたよりずっと良い。ただし、装着するまでがやや難。パッドのないヘッドバンドを頭頂部にむりやり押し当て、プラスチックの擦れる音とバネの伸びる音を聞きながら装着することになる。
ハウジングの角度調節はできない。左右方向に若干動くが、それは調節機構のガタ。イヤーパッドは耳全体を覆うが、耳の上に乗ってくる。密閉ヘッドホン特有の蒸れやすさはある。遮音性、音漏れ防止は許容範囲。
着脱する際は調節機構に髪の毛を挟まないよう注意が必要。
環境:SE-200PCI(オンキョー)の2ch専用ライン出力→MiniAMP Amp800(BEHRINGER)
音の傾向はドンシャリ。いわゆる高音、低音強調型。その割りには声などの中音は埋もれない。音自体は太すぎず、細すぎずちょうど良い。ただし、かなり耳に近いところで音を鳴らすのが気になるし、ややこもる。音場は価格なりか。
基本性能、原音忠実性、質感、鮮やかさ、厚み、ノリ、打ち込み表現はどれを取っても価格以上。特に鮮やかさ、厚み、ノリ、打ち込み表現はかなり良い。高音、低音ともしっかり出ることがプラスに働いているし、音に最低限の濃さと切れがある。この価格とは考えられない。楽器も特に苦手といったものはないように思う。
合う曲のジャンルはポップス。ロックも悪くないが、こもりが許せるかどうか。ポップスメインなら、コストパフォーマンスは最高というほかない。
アイワのHP-X122は、価格の大半をドライバーにつぎ込んでいるといわれるが、「なるほど。」と納得する。作りは安っぽいが、音は3,000円の価値はあるように思える。実売1,000円台だと考えると、かなりお買い得といえるだろう。
ただし、長時間音楽鑑賞する場合、私はこのヘッドホンは薦めない。装着感は悪くないが、かなり耳に近いところでドンドンシャリシャリ音を鳴らすので、耳に悪いと思うからだ。短時間なら問題はない。
作りや音場に難はあるが、これ以上安くて音の良いヘッドホンは、今後出ないのではないかと思わせる製品。
作り | デザイン | 装着感 | 遮音性 | 音漏れ防止 |
---|---|---|---|---|
2 | 2 | 3 | 3 | 3 |
携帯性 | 音質 | 楽しさ |
---|---|---|
2 | 2.5 | 3 |
○メーカーホームページ:http://www.jp.aiwa.com/(リンク切れ)
定価 | 購入日 | 購入店 | 状態 | 購入価格 |
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2,100円 | 2005/10/21 | Amazon.co.jp | 新品 | 1,380円 |
私の購入記録は上記のとおり。レビュー時点で生産終了しているので、詳細は記載しない。
最安値は私の知る限りではAmazon.co.jpの新品958円。
※商品価格はいずれも税込表示。
HP-X122は非常に音量が取りやすいので、室内でのウォークマン専用ヘッドホンとなっている。
追記:7年ほど経過した頃から、イヤーパッドがボロボロになってきたが、コスト的に見合うイヤーパッドが見つからないので放置状態。
追記:10年ほど経過した頃に、音が片方しか聞こえなくなった。分解して調べたところ、断線しているのではなく、ドライバー自体が壊れているようだ。よって、仕方なく処分した。