MiniAMP Amp800（BEHRINGER）のレビュー
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| 主な仕様 |
|---|
| 周波数レスポンス |
| 10Hz～120kHz、-3dB |
| 歪み |
| 0.007%typ（100Ω負荷） |
| SN比 |
| 10Hz～22kHz<95dB@0dBu、a-weighted |
| 最大出力レベル |
| ＋21dBm/124mW（負荷100Ω） |
| 最小出力インピーダンス |
| 47Ω～ |
| 電源接続 |
| 外部電源、9V～/750mA |
| 消費電力 |
| 11W |
| 寸法 |
| 約48(H)×242.6(W)×120(D)mm |
| 重量 |
| 約495g |
ドイツのメーカー、BEHRINGER（ベリンガー）のヘッドホンアンプのMiniAMP Amp800をレビューしたい。ヘッドホンの音量を取るための機材だ。
今までサウンドカードの出力端子に、直接ヘッドホンを挿して使用していた。しかし、ヘッドホンに悪いとのことなので購入。
ヘッドホンアンプと聞くと、高価なイメージがあるが、MiniAMP Amp800は実売6,000円ほど。同社のさらに安いHA400という実売3,000円ほどのアンプもあったけど、電源スイッチやスルー端子が付いていないのでこれにした。それにしても財布に優しくて良い。メーカーとしてはあまりなじみがないが、なかなか良いもの出しているじゃないか。
横に長いしっかりした外箱に本体、電源アダプタ、取扱説明書、保証書などが入っている。
保証書の保障期間はメーカー保証が1年間。
外観
外観は全体的に普通か。ヘッドホンアンプというものを購入したのは、今回が初めてなので比べようがないが、価格なりではあると思う。材質はほぼ全てプラスチックだが、シルバーとブラックで色分けされており、それなりには見える。上面には凸文字で【BEHRINGER】のロゴまでこしらえてある。
ただし、残念なのは設置時の安定性。基本的に横置きしかできないが、リアパネル側の厚みがフロントパネル側と比べて若干薄いことと、軽さが災いしてどうしても尻餅をつく形になる。フロントパネル側が浮き上がるので、私はダンボールを適度な大きさに切り、貼り付けて対処している。適度な厚さの防振パッドなどがあれば、なお良いだろう。※画像参照
デザインは好みの問題があるが、色使い含め普通。
フロントパネル、リアパネルはごちゃごちゃしている。かなりややこしい仕様。各部の詳しい名称や機能は、取扱説明書に任せるとして、要点だけ挙げておこう。
- 肝心の音量についてだが、音楽鑑賞する上では十分取れると思う。フロントパネルのつまみは、左から2番目の上下のつまみを除いては全て音量を調節するもの。CH（チャンネル）ごとに調節できる。
- ヘッドホンはフロントパネル、リアパネルあわせて8台挿せる。最大で8台同時に駆動可能。
- 入力端子はリアパネルにAとBの合計2つあり、どちらの音声信号を出力するか、フロントパネルの4つのボタンでCHごとに切り替えられる。Aに入力された音声信号は、LINE OUT Aという出力端子からそのまま出力される仕様。いわゆるスルー端子だ。これは便利。サウンドカードのフロント2chの出力を、ヘッドホンにもスピーカーにも使い回せる。MiniAMP Amp800の電源OFF時にもスルー可能。
※CHとはフロントパネル、リアパネルに挿したヘッドホン2台1組のこと。基本的にこのCH単位で管理することになる。詳しくは取扱説明書を参照。
音
環境:SE-200PCI（オンキョー）の2ch専用ライン出力→本機→ATH-AD500（オーディオテクニカ）
上述したとおり、私はヘッドホンアンプを購入したのは今回が初めてなので、正直何とも言えない。確実に言えることは、音質がサウンドカード直挿しとほとんど変わらないということ。ヘッドホンアンプが音質を向上させるものなのかどうかわからないが、ヘッドホン分配機という方がしっくりくるか。
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まとめ
音質が向上しないのは残念ではあるが、それが気にならないほど便利。特にフロント2chの音質に特化したサウンドカードを使っていて、ヘッドホンとアクティブスピーカーの両方を持っている人にはおすすめだ。
| 作り | デザイン | 音質 | 楽しさ |
|---|---|---|---|
| 2.5 | 3 | 3 | 3 |
○メーカーホームページ：BEHRINGER
MiniAMP Amp800の購入記録と最安値
| 定価 | 購入日 | 購入店 | 状態 | 購入価格 |
|---|---|---|---|---|
| 8,295円 | 2006/09/10 | サウンドハウス | 新品 | 5,380円 |
私の購入記録は上記のとおり。代引きで買ったので送料525円、代引き手数料315円をプラスし、実質6,220円。
最安値は私の知る限りではサウンドハウスの新品4,480円。よって、代引きで買う場合、4,480円＋送料525円＋代引き手数料315円＝合計5,320円になる。どこにでも置いているものではないし、欲しいならここで買えば良いと思う。ソフマップ辺りなら置いているかもしれないが、5,320円以下かどうかはわからない。
※商品価格はいずれも税込表示。
その後
MiniAMP Amp800にヘッドホンを複数挿してから気づいたのだが、私の購入したものは、4つあるCHのうち1つだけ左右の音量のバランスがおかしい。バランスのつまみを中心に合わせた状態で、右から聴こえる音量が大きいのだ。バランスはCHごとに調節できないのでこれは困る。
BEHRINGERに問い合わせたところ、初期不良とのこと。買ってから1年未満だったので、サウンドハウスに返品→数日後に新品交換となった。この製品のサポート自体は、国内メーカー・代理店らしいが、サウンドハウス含め素早い対応でなかなかよろしい。
追記：15年以上使い続けても、MiniAMP Amp800本体は故障していないが、付属のACアダプターが故障した。テスターで測ってみると、全く通電しなくなっている。よって、ACアダプターを買い換えることになるけど、厄介なのはAmp800のACアダプターは、AC/DCアダプターではなくてAC/ACアダプターのところ。普通の店にはまず置いていない。
なかなか代替品が見つからないが、デンシ電気店楽天市場店に、同じ9V電圧のAC/ACアダプターが偶然あったので購入してみた。商品名はAC/ACアダプター9VAC/1.0A DJ-09-09。価格は送料・税込1,320円。付属のACアダプターが750mA仕様のため、電流が少し大きくなるけど、電圧が同じなら問題ないだろう。早速MiniAMP Amp800に取り付けて電源を入れてみると、今までと同じように使えて見事復活！
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