dynabook TX/67E PATX67ELP(東芝)のレビュー

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dynabook TX/67E PATX67ELPの画像

主な仕様
OS
Windows Vista Home Premium
CPU
インテル Core 2 Duo プロセッサー T7250 動作周波数2GHz
キャッシュメモリー
2次キャッシュ:2MB(CPU内蔵)
チップセット
モバイル インテル GM965 Express
メインメモリー(標準/最大)
2GB(1GB×2)/4GB(2GB×2)PC2-5300(DDR2-667)対応
ハードディスクドライブ
160GB(5,400rpm Serial ATA)
ディスプレイ
15.4型 WXGA TFTカラー液晶
サウンド
インテル ハイ・デフィニション・オーディオ準拠
その他
消費電力(最大):約31W(約90W)、質量:約3.0kg

この7年で、国産メーカーのパソコンの価格は、約半額になった。この東芝のノートパソコン、dynabook TX/67E PATX67ELPもそうである。

7年前に購入したNECのノートパソコン、Lavie NX LW45H/23DR PC-LW45H23DRは、26万円ほどした。今から見れば、26万円もしたとは思えない仕様だ。

Lavie NX LW45H/23DR PC-LW45H23DRの基本的な仕様

国産メーカーのパソコンはマイクロソフトオフィスをはじめ、様々なソフトがプリインストールされているとはいっても、上記のような仕様で26万円とは驚くほかないだろう。

そんな高価なパソコンもとうとうスペックが限界を迎えたのと、CPUファンとキーボードが相次いで故障したので、東芝のダイナブックに買い替えた。

※同時期に発売されたdynabook TX/6*シリーズには、TX/67E PATX67ELPのほかにTX/65E PATX65ELP、TX/66E PATX66ELP、TX/66EP PATX66ELRPの下位機種とTX/68E PATX68EHPの上位機種があった。

このレビューは買い替えてからかなり年月が経ってしまっているが、年月が経たないとわからないこともあるので、ある意味価値があるかもしれない。

大きめのしっかりした外箱に本体(バッテリーパックを取り付け済み)、ACアダプタ、電源コード、マウス、マニュアル、保証書などが入っている。

マウスは、【dynabook】のロゴがプリントされた何の機能もない、普通の光学式マウス。

保証書の保証期間はメーカー保証が1年。当方はケーズデンキで買ったので、購入金額(税込)の5%の保証料で5年間の保証を付けてもらった。

外観

外観は普通に良い。全体的に適度な肉厚のABS樹脂できっちり作られている。色はほとんどがブラックなので汚れは目立たない。

ただし、上面はブラックの鏡面仕上げになっていて、指紋が付きやすい上に目立つから気になる。ここは手がよく触れる場所なので、個人的には鏡面仕上げにして欲しくなかった。

下面にはゴム製の滑り止めの足と通風孔がある。メーカーのシールなども貼られているが、とりわけ説明するものは何もない。

液晶ディスプレイを開いたデザインは、ブラックとホワイトのツートンになっていてなかなかかっこいい。【dynabook】のロゴの真っ赤な壁紙とも、上手くマッチしている。

液晶ディスプレイは、15.4型ワイドのWXGA(1,280×800)表示で、グレアパネル(光沢)が採用されている。パッと見は色鮮やかでとても綺麗だが、映り込みは気になる。また、ディスプレイ開閉ラッチだが、作りがいまいち。ただティスプレイを閉じただけでは完全に閉まらない。ロックをかけるには、閉じた後にラッチを左にスライドさせる必要がある。

※画像は、本体にバッファローの無線LANアダプターのWLI-UC-G301Nを装着済み。内蔵されている無線LANがIEEE 802.11nに対応していないため、WLI-UC-G301Nを使用してIEEE 802.11nで接続しているが、接続が不安定になるようなことはない。

内蔵スピーカーは、harman/kardon(ハーマン・カードン)のスピーカーが使われていて、このパソコンのひとつの売り文句になっている。だが、はっきり言って大した音質ではない。ノートパソコンの内蔵スピーカーとしては良いかなという程度。

だから、このページでわざわざdynabook TX/67Eの音質のレビューはやらない。内蔵スピーカーで音楽鑑賞する人はあまりいないと思うからだ。音楽を聴くなら、USBのサウンドユニットとPCスピーカーは最低限用意した方が良い。

※ウイルス対策ソフトは、NTT西日本のフレッツ光を契約すると、無料で付いてくるセキュリティ対策ツールをインストールしている。このパソコンのスペックでも、動作は軽くも重くもなく、普通に良い。詳細はフレッツ光 西日本のセキュリティ対策ツール for Windowsの評価に記載。

内蔵スピーカーに挟まれる形で電源スイッチとボタン類がある。ボタン類は主にDVDや音楽を聴く時に使うボタンだ。でも、私は全く使ったことがない。

キーボードは白いのですぐに汚れそう。気になる人は別売りのキーボードカバーを使うことになる。

キーボードの打ち心地は、個人的にこのパソコンの一番のデメリットだった。妙に柔らかくてパカパカしているので非常に打ちにくい。キーボード全体が沈み込む感じ。この点だけは、NECのLavie NX LW45H/23DR PC-LW45H23DRの方が、硬い打ち心地で格段に優れていた。

東芝のdynabook TX/67E PATX67ELPは、キーボード全体を沈み込ませることで、耐久性を上げているのだろうか?NECのLavie NXのキーボードは、最後は劣化でバラバラになったんだよね。

タッチパッドとボタンはとりわけ語ることはない。操作性は他のノートパソコンと同じぐらいだろう。タッチパッドの右側にさり気なくFelicaポートが付いているが、私には無縁だ。

正面に、システムインジケータやワイヤレスコミュニケーションスイッチ、ブリッジメディアスロット、マイク入力端子、ヘッドホン出力端子、ボリュームダイヤルが付いている。ヘッドホン出力端子の音質はオンキョーのPCスピーカー、GX-77M(W)のヘッドホン端子よりノイズがあるので、進んで使う気にはなれない。

側面にUSBコネクタをはじめ、LANコネクタやRGBコネクタ、S-Video出力コネクタ、i.LINK(IEEE1394)コネクタ、ExpressCardスロットなど様々な端子やスロットが付いている。しかし、背面には何も付いていない。おかげでこれらを使用した場合(主にUSBコネクタ)、マウスが操作しにくいことがある。電源コネクタやDVDドライブ、通風孔も側面に付いている。

DVDドライブは、DVDスーパーマルチドライブで至って普通のもの。HD DVDは再生できない。

性能

性能は、やはり7年前のノートパソコンとは比べ物にならない。起動は早く、ブラウザはサクサク動くし、動画も見られる。液晶ディスプレイも一回り大きくなり、色鮮やかでとても綺麗。インテルの創業者のゴードン・ムーアは、2年で半導体の上に乗るトランジスタの数は倍増すると言ったように、全ての性能が7年分上がったのではないかと思うくらい。

ただし、Windows Vistaのハードディスクアクセスの多さは、気になる。TCP/IPv6とWindowsの不要なサービスを停止することでかなり収まったが。

※ゲームもできないことはない。グラフィックアクセラレータはモバイル インテル GM965 Expressチップセットに内蔵されているものを使用しているが、2Dゲームぐらいなら楽に動く。しかし、ノートパソコンでガンガンとゲームをやる人はあまりいないだろう。

まとめ

dynabook TX/67E PATX67ELPの画像2

東芝のdynabook TX/67E PATX67ELPは、細かい作りを見ると価格なりのところも見受けられるが、基本的な性能は一昔前のパソコンに比べて飛躍的に上がっている。技術は正に日進月歩という感じで、古いパソコンをいつまでも大事に使い続けていたのが、馬鹿馬鹿しくなるくらいである。

ノートパソコンは、内部パーツをデスクトップパソコンのように簡単に交換できないので、どれだけ大事に使おうとも故障したら最後だ。そう考えると、ノートパソコンの買い替えは5年に1回ぐらいのサイクルで、ある程度の頑丈さとどれだけ安く買うかだけを考えれば良いような気がする。

作り デザイン 音質 楽しさ
3.5 4

○メーカーホームページ:東芝

dynabook TX/67E PATX67ELPの購入記録と最安値

定価 購入日 購入店 状態 購入価格
オープン 2008/2/17 ケーズデンキ 新品 137,500円

私の購入記録は上記のとおり。レビュー時点で生産終了しているので、詳細は記載しない。

最安値は私の知る限りでは新品10万円ほど。

※商品価格はいずれも税込表示。

その後

dynabook TX/67E PATX67ELPの白いキーボードは、汚れが目立つので、エレコムのキーボードカバーのPKB-DBTX2を使用している。

追記:3年ほど使用した頃から、向かって左側のスピーカーの音が、出にくくなった。音量を上げると、普通に音が出るようになる。ハードウェアの問題かソフトウェアの問題かはわからない。

追記:5年ほど使用した頃から、全く起動しなくなったり、起動中に電源が落ちたりするなどの問題が起きた。ケーズデンキの5年保証は切れているし、メーカーの修理費は非常に高いので、自分で直すことにした。詳細はdynabook TX/67Eを分解し、プロードライザを代替部品に交換するに記載。

追記:Komputerbayのメモリ(2GB×2)を購入し、換装して最大容量の4GBにしたが、32bit版のWindows Vistaで利用可能なメモリの最大値は、3.12GBのためあまり意味がない(苦笑)。

追記:Windows Vistaのサポートが終了しているので、DELL(デル)のInspiron 15 3000(3567)スタンダード・SSD搭載(即納モデル)に買い替えた。dynabook TX/67E PATX67ELPは、Linuxでもインストールして使い回すことにしよう。

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