失敗しないUSB DACの選び方

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フォステクスのHP-A4の画像

USB DACとは、デジタル信号をUSB経由で入力し、アナログ信号に変換してPCスピーカーなどに出力する機器のことである。簡単に言えば、音質をよくする機器だ。現在、サウンドカードよりUSB DACの方が主流になっているので、購入を検討している人も多いと思う。

よって、失敗しないUSB DACの選び方という形で、このページにUSB DAC(ヘッドホンアンプ)を選ぶポイントを一応記載しておこう。

※USB DACには、普通ヘッドホンアンプの機能が付いているので、ヘッドホンアンプということにもなる。

型式

型式は据え置き型、ポータブル型がある。据え置き型は当然サイズがポータブル型より大きくなるので、持ち運ばないなら据え置き型、持ち運ぶならポータブル型で良いだろう。これがUSB DACを選ぶ際の一番大きなポイントだと思う。また、据え置き型はサイズが大きくて価格設定が高い分、音質的に有利である。

音質

コルグのDS-DAC-10Rの画像

音質は製品の仕様のサンプリング周波数、ビット深度、DACチップ、S/N比、歪率などが参考になる。ただ、音質はスペックが全てではないので注意が必要。実はアナログ回路の作りが一番重要だったりする。サンプリング周波数とビット深度は、音源にも左右される部分だ。また、後述するが、電源はUSBや電池よりACアダプターの方が音質的に有利である。

電源

電源はACアダプター、USB、電池がある。ACアダプターとUSBは据え置き型、電池はポータブル型で多く採用されている。USBはパソコンに接続することで電源の確保が可能だが、駆動力が弱くて音質面がやや心配である。私が購入したコルグのDS-DAC-10-SVもUSBだったけど、ACアダプター化が度々話題になった。電池は音質面より持続時間が問題になるだろう。

入出力端子

オンキョーのDAC-HA200の画像

入出力端子は一般的にUSB端子、アナログ入出力端子(ステレオミニプラグ、RCAピンプラグ)、ヘッドホン出力端子(ステレオミニプラグ、ステレオ標準プラグ)、光デジタル入出力端子、同軸デジタル入出力端子などがある。USB端子は主にデータ転送か電源供給に使われる。

また、USB DACによっては、バランス接続に対応したヘッドホン出力端子(XLRタイプコネクター)を搭載しているものもある。

※パランス接続とは簡単に言えば、ヘッドホンを接続する方法のひとつで、左右のプラスとマイナスをそれぞれ独立させた4本の信号線で接続することである。左右の信号が完全に独立するため、クロストーク(混線)の発生が抑えられ、より豊かなステレオ感が再現できるが、音楽再生機器とヘッドホンの両方がバランス接続に対応している必要がある。

入出力端子の数は、ポータブル型より据え置き型の方が多いと思いきや、据え置き型でもかなりコンパクトな機種があるので一概には言えない。私が購入したコルグのDS-DAC-10-SVもかなり少なかった。

まとめ

失敗しないUSB DACの選び方は、まずは型式を選ぶことである。持ち運ばないなら据え置き型、持ち運ぶならポータブル型になるだろう。

その上で音質、電源、入出力端子を考えて妥協できるラインを探そう。特に音質は製品の仕様のサンプリング周波数、ビット深度、DACチップ、S/N比、歪率などが参考になるが、スペックが全てではないので、こだわってもあまり意味がないと思う。

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