GX-77M用のスピーカーケーブルを自作してみた

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GX-77M(W)に付属しているスピーカーケーブルと自作したスピーカーケーブルの画像

オンキョーのGX-77M(W)に付属しているスピーカーケーブルは、あまりに細すぎて音質にも悪そうなので、GX-77M用のスピーカーケーブルを自作してみた。オーディオ用のケーブルを自作するのはこれが初めてになるが、GX-77Mのスピーカーケーブルは、片方にRCAピンプラグをはんだ付けするだけで良いから、そう難しくはないだろう。

スピーカーケーブルをまともなものに交換すると、GX-77Mの音質は向上するのだろうか?

用意したもの

スピーカーケーブルはベルデンの8470。失敗することも考えて、ちょっと長めの3m分をオヤイデ電気商会で購入した。1m当たり300円程度の安価なケーブルだが、ネット上でなかなか音が良いと評判だ。白と黒の線が、外部からのノイズを打ち消すためにツイスト構造になっているのが特徴。

長さはGX-77Mのセッティング幅に合わせて、適度な長さで使うことになる。私はとりあえず1.5mにした。

※プロケーブルという店が言うには、ベルデンの8470には本物と偽物があるらしい。本物はシース(被覆)が硬く、偽物は柔らかいとのこと。私が買ったものはシースが硬いので本物だったようだ。

RCAピンプラグはトモカのJS-65W。6個1セットになっているものをサウンドハウスで買った。これも1個当たり200円程度と安価だが、きっちり金メッキされていて、他のものとあまり変わらないのでこれにした。

はんだこては太洋電機産業のKS-30(30W)。昔から家にあった普通のはんだこてだ。それほど細かい作業ではないので、これで大丈夫だろう。

はんだは太洋電機産業のSD-32(直径1.2mm)。一応オーディオ・ビデオ用のものを最寄りのホームセンターで買った。音質のことを考えると、本当は無鉛銀はんだの方が良いと思うが、無鉛銀はんだはヤニの量が少なくてくっつきにくいらしい。私ははんだ付けが初心者なのでこれにした。

ラジオペンチとニッパーは家にあった小型のものを用意した。

※結局、購入したものはスピーカーケーブルとRCAピンプラグのみで、価格はしめて2,000円ほどだった。

スピーカーケーブルのシース(被覆)をはがす

さて、まずはスピーカーケーブルのシース(被覆)をはがす作業だ。

ベルデン 8470のシースは、結構硬くてはがしにくい。ニッパーでシースに切れ込みを入れて、少しはがした後にラジオペンチでシースを引っこ抜く作業になる。ニッパーでシースに切れ込みを入れる際に、中の線まで切ってしまわないように注意が必要。

シースをはがすと、銀色のメッキ線が出てくるので、同じように両端計4本のシースをはがす。そして、扱いやすいようにメッキ線は一応ねじっておく。はんだ付けする際に、露出させるメッキ線の長さは適度に調節しよう。

RCAピンプラグとスピーカーケーブルをはんだ付けする

さて、次はRCAピンプラグとスピーカーケーブルをはんだ付けする作業になる。

RCAピンプラグの中の構造は、左の画像のようになっているが、オーディオ用のケーブルを自作するのが初めての私は、2本の線をどこにはんだ付けするのかわからない。

ネットの情報によると、右の画像のようにはんだ付けするようだ。白い線が+(プラス)の端子に当たる中央の突起。黒い線がちょっとわかりにくいが、-(マイナス)の端子に当たる、右端の後ろまで伸びている金具。右端の金具に接触するなら、どの部分にはんだ付けしても良い。

私はオーソドックスに金具の穴にメッキ線を通してからはんだ付けした。ベルデンの8470は細いので、はんだ付けもしやすい。はんだ付けが終わったら、透明の保護カバーと外装のケースを付けて完了だ。

さあ、いよいよ音出しに入る。付属のスピーカーケーブルと同じようにセッティングし、音楽再生ソフトの再生ボタンをオン。一聴して、聴き慣れた音楽が一皮むけたクリアな音質になっていることに気づく。これにはびっくり。付属のスピーカーケーブルがしょぼすぎたせいがあるかもしれないが、たった1.5mほどのスピーカーケーブルの交換でもこんなに変わるんだね。

オンキョーさん、スピーカーケーブルにももっとこだわった方が良いですよ。

まとめ

GX-77M(W)に付属しているスピーカーケーブルでは、明らかに音質が悪い。GX-77M用のスピーカーケーブルを自作するのは難しくないし、ベルデンの8470当たりなら価格も安いので交換することをおすすめする。

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