主な仕様 |
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型式 |
密閉ダイナミック型 |
ドライバー直径 |
- |
周波数帯域 |
20~20kHz |
最大許容入力 |
1W |
インピーダンス |
32Ω |
感度 |
112±3dB |
質量 |
- |
プラグ |
ステレオミニ |
コード |
約1.0m |
ヤザワのTS100BKで、価格が一番安いイヤホンに興味が湧いたから、ダイソーの100円のものを購入してみた。名称はオーディオ用ステレオイヤホン。カナル式のスタンダードタイプ。色はブルー。たぶんこれ以上安いイヤホンはもうないだろう。
ダイソーの100円のイヤホンには、色々なシリーズやカラーがあるようだが、私は深く追及したり、聴き比べたりする気はない。作りや音質はどれも似たようなものだと思うので、オーディオ用となっているこのイヤホンを、ダイソーの100円イヤホンの代表としてレビューする。それにしても、100円のイヤホンで利益が出ることには本当に驚くね。
非常に簡素なパッケージに本体だけが入っている。
パッケージの裏に、初期不良には対応する旨が記載されている。
また、これは細かいことになるが、左右のコードがイヤホンの下10cmぐらいまでしか裂けていないので、合流部まで自分で裂く必要がある。これにはちょっとびっくりした(笑)。
全体的にかなり悪い。一見して材質が全てプラスチックとわかる外観。お菓子のおまけや安いガチャガチャの玩具を彷彿とさせる。背面には一応【L】と【R】が印字されているが、私の個体は【R】の印字濃度が明らかに薄い。これは個体差なのか、それとも触っているうちにはげたのか。重量は外観が安っちいだけあって非常に軽い。
デザインは悪い。色使いはしゃれているが、プラスチック丸出しの表面が痛いし、形状もかっこわるい。
イヤーピースはシリコーン樹脂製とのこと。厚さは、一般的なカナル型イヤホンのイヤーピースとあまり変わらない。
コードは長さ約1.0m、太さ約1mm。途中から2本が合流する形(合流後は幅約2mm・厚さ約1mm)になる。コード自体は硬くも柔らかくもなく、特に扱いづらくはない。左右のコードの長さは同じ(Y型)で、左右のコードの長さが違う、いわゆるソニーのネックチェーン方式のようにはなっていない。太さは合流前がかなり細い。
プラグはステレオミニプラグ。100円ではさすがに金メッキ処理まで手が回らなかったようだ。
普通に良い。100円のイヤホンが形状など考慮されているわけがないが、サイズが適度なので、耳に押し込めにくくもなければ、外しにくくもない。遮音性、音漏れ防止は意外にも良い。
環境:ウォークマン NW-S736F(N)(ソニー)
音の傾向はややかまぼこ(中音強調型)か。音自体は太すぎず、細すぎずちょうど良い。高音の量は適度。低音の量はカナル型にしてはかなり少なく、こもりはほとんど気にならない。声などの中音は他の音に埋もれずはっきり聴こえてくる。
音場はカナル型にしても音が近くて狭い。ポップスとロックなら、音場的に聴けないことはないのだが、基本性能が低いので、空間の曇りがひどくて聴く気にならない。
基本性能、原音忠実性、質感、鮮やかさ、厚み、ノリ、打ち込み表現はどれを取っても価格より良いが、ただ音が出るだけのイヤホンといった感じは拭えない。まあ、100円ということを考えれば、音が出るだけでも十分だろう。
合う曲のジャンルは特になし。音質が悪いので、音楽鑑賞メインで使う気にはならないと思う。音が聞こえれば良いという人向け。外で安いポータブルラジオと使うなら、これでよかったかもしれない。
ダイソーのオーディオ用ステレオイヤホンは、作りやデザイン、音質など悪い要素が多いが、100円ということを考えると、全てよくできているといって良いだろう。100円でもここまでできるということを教えてくれるイヤホンだ。
作り | デザイン | 装着感 | 遮音性 | 音漏れ防止 |
---|---|---|---|---|
1.5 | 2 | 3.5 | 4 | 4 |
携帯性 | 音質 | 楽しさ |
---|---|---|
4.5 | 1.5 | 2 |
○メーカーホームページ:ダイソー
定価 | 購入日 | 購入店 | 状態 | 購入価格 |
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108円 | 2018/06/13 | ダイソー | 新品 | 108円 |
私の購入記録は上記のとおり。ダイソーに寄ったついでに買った。
最安値は100円均一なので新品108円。
※商品価格はいずれも税込表示。