ネックチェーン型(U型)のイヤホンが市場から消えそうなのだと。ネックチェーン型とは、左右のコードの長さが違う、長い方のコードを首の後ろに回して装着するタイプのことである。確かソニーがネックチェーン方式といって発売したのが最初だったと思う。
だから、このサイトでも、左右のコードの長さが、同じイヤホンを普通のもの、違うイヤホンをネックチェーン方式のものと区別してレビューしていた。ソニーが発売するイヤホンは、大体ネックチェーン方式のイメージだったので、市場のシェアは半々ぐらいだと思っていたのだ。
しかし、現在では実は、左右のコードの長さが同じ(Y型)のイヤホンが、市場のシェアの9割以上を占めるらしい。そういえば、私が最近購入したソニーのXBA-C10(G)もそうだった。
では、なぜネックチェーン型(U型)のイヤホンが、ここまで圧倒的な少数になったのか?ネットの情報をもとにその理由を調べてみた。
※U型(u型)とかY型とか呼ばれるのはコードの見た目から。昔はこんな呼び方はされていなかった気がするが。現在でも、仕様に記載しているメーカーとしていないメーカーがある。
最初はU型が多かったが、大ヒット商品のiPod(Apple)に付属するイヤホンがY型だったので、次第にY型が優勢になっていった。一時期、ウォークマンがiPodに売り上げで大きく負けたのが響いているのだろう。
U型は左右のコードの長さが違うため、人間の耳でわかるレベルではないが、長い方のコードに遅延が起こる。それに、首の後ろを通して装着しているので、タッチノイズが発生しやすい。
Y型はコードの長さが同じなので、外しやすいし、巻き取りやすい。よって、断線や劣化も起こりにくい。
U型はソニーが特許を取っているため、著作権上の問題があるらしい。他社がU型を生産するには、ソニーに著作権料を支払わなければならないので、余計にコストがかかってイヤホンの価格も上がってしまうとのこと。しかし、これはネットの情報では噂の域を出なかった。
上述したような理由で、ネックチェーン型(U型)のイヤホンが、市場から消えそうになっているものと思われる。一度片方の生産ラインができあがると、もう片方がなかなか生産されなくなるのは当然である。何か最近、プラグもストレートプラグが少なくなっているような気がするが、気のせいか。