今さらだが、ヤフオクで中古のPSP PSP-2000FB(フェリシア・ブルー)が、2,000円で落札できた。ほぼ一式揃っている上に、サンディスクの4GBのメモリースティックまでおまけで付いていた。
購入動機はどうしてもPSPでやりたいゲームがあったからだが、思いのほか安く購入できたので満足している。ただし、安く購入できたのには理由がある。
このPSPはこれらの理由でジャンク扱いになっていたが、1は初期化すればたぶん治るし、2と3は中古なら数百円で売っている。4はいらなくなったシャツに薄めた中性洗剤でも含ませて、ゴシゴシこすってやれば傷以外は何とかなりそう。そう判断して落札に至った。
※その後、充電器やUMD起動確認用のソフト1本、純正のPSPケース(いずれも中古)、傷隠し用の液晶保護フィルムを買い足した。しめて送料・税込4,000円程度の買い物だった。
商品が到着したので、確認してみると、やっぱりほぼ予想どおりの品である。充電器はコンセントの部分がないが、本体やバッテリー、おまけのメモリースティック、取扱説明書などちゃんと一式揃っている。早速、上述したように本体の初期化→掃除→充電を行うと、すぐに使える状態(かなり綺麗!)になった。
※画像は本体に液晶保護フィルムを装着済み。
※本体を初期化する方法は、本体の[設定]>[本体設定]>[設定の初期化]になる。
本体が使える状態になったので、「昔は寝食を惜しんでゲームをやったものだが、社会人になった今はあまりゲームをやらなくなったな。」などと感慨にふけりながら、取扱説明書をピラピラめくってみる。すると、音楽再生機能の項目が目に付く。「ああ、そうか。PSPは音楽再生の機能もあったな。これ、ソニー製品だし、ウォークマンのように聴ける音質なのかな。」
長らく愛用してきたニンテンドーDS Liteには、音楽再生の機能はなかった。PSPの音楽再生機能とヘッドホン端子の音質は、どれくらいのレベルに達しているのだろうか?
※PSPの小さなスピーカーで、音楽を聴く人はあまりいないと思うので、スピーカーの音質は評価の対象外とする。
同じソニー製品だからか、再生できる音楽ファイルがウォークマンに似ている。再生に必要なことは、パソコンを使ってメモリースティックに音楽ファイルを入れ、それを本体に挿入するだけ。あとは画面上でメモステを選択して、○ボタンを押す。
音楽ファイルの入れ方や再生方法は、取扱説明書を見れば簡単にわかる。音楽ファイルを入れる際、ウォークマンのように専用の転送ソフトを使うことはないので、こちらの方がわかりやすいだろう。
※再生できる音楽ファイルの形式は以下のとおりである。
MP3(MPEG-1/2 Audio Layer3),MP4(MPEG-4 AAC),ATRAC3,ATRAC3Plus,WAVE(Linear PCM),WMA
これはPSPに限ったことではないが、携帯ゲーム機のヘッドホン端子は、特別な専用端子を使っているように見える。ニンテンドーDS Liteもそうだった。しかし、これはフェイクで、通常のステレオミニプラグのヘッドホンやイヤホンが、普通に使用できる。丸い挿入口に遠慮なくカチッと差し込もう。
サイズがそもそもウォークマン代わりにはならないが、音質もウォークマン代わりにはならない。私が持っているNW-S736F(N)と比べても2段ほど劣る音質である。富士通の携帯電話のFOMA F905iよりは若干良いか。
※3機種とも同じMP3ファイルを使って比較。
PSPはPSP-1000→2000→3000とバージョンアップされているが、音質はどれも変わらないらしい。こうなってくると、強みはメモリースティックの容量を増やすことで、簡単に容量が増やせることぐらいである。容量に制限はないが、現在発売されているメモステの最大容量は32GBだ。
PSPの音楽再生機能とヘッドホン端子の音質は、再生できるファイルが多いなど機能面こそなかなか良いが、肝心の音質は私が持っているウォークマン NW-S736F(N)と比べてもかなり劣る。最近のMP3プレーヤーを持っている人は、これで音楽を聴く気にはまずなれないだろう。