主な仕様 |
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内蔵チップ |
VIA Envy24HT-S |
内蔵DAC |
VT1616、WM8728 |
S/N比 |
- |
周波数特性 |
- |
サンプリング周波数 |
~192kHz(デジタル出力) |
対応OS |
Windows Me/98/2000/XP |
外形寸法 |
- |
質量 |
- |
国産メーカー、玄人志向のサウンドカード。ソニーのデスクトップパソコン、VAIO PCV-RZ52L7のオンボードサウンドの音質を向上させるために購入。サウンドカードを買うのは初めてだったので、まずは手頃なものにした。
メーカーとしてはパソコン関連品以外ではなじみがない。私の中でも謎のメーカーだったのだが、調べてみるとバッファロー(旧メルコ)の子会社とのこと。その名のとおり、「サポートは不要」というPC上級ユーザーを対象としているらしい。
簡素な外箱に本体、Toslink3.5m/mミニプラグアダプター(光の接続ケーブル)、ドライバCD、マニュアルが入っている。前から思っていたが、誰なんだ?このおっさんは(笑)。
「サポートは不要」なので当然、保証書は入っていない。承知の上で買った。だが、玄人志向のホームページを見てみると、1年保証となっている。「レシートが保証書代わりか?」と思っていたところ、外箱の裏にその旨が記載されていた。
上述したとおり、サウンドカードを購入するのは初めてなので何とも言えないが、全体的にパーツは少なめか。価格が安いから仕方がない。オペアンプと呼ばれる部品は一つも付いていないようだ。
端子は左からマイク入力、ライン入力、フロント出力、リア出力、センター/サブ出力、サラウンド出力、デジタル出力(オプティカル:光)、デジタル入力(オプティカル:光)と豊富。マルチチャンネル対応。
内蔵端子は左から外部入力、ビデオ入力、CD入力が付いている。
ネットの情報では、Chaintech(チェインテック)のサウンドカードAV710と同じチップとDAC(デジタルアナログコンバーター)が使われているらしい。チップはVIA(ヴィア)のENVY24HT-Sで、DACは同じくVIAのVT1616とWolfson(ウォルフソン)のWM8728。情報どおりだ。
※DACとはデジタル音をアナログ音に変換するパーツ。アナログ音に変換しないと、スピーカーやヘッドホンに出力できないので大事な部品だ。
こういう安価なサウンドカードは、チップとDACの性能が全てだそうだ。以下に一部性能を挙げておく。
環境:2chのフロント出力→GX-R3X(W)(オンキョー)
音質はソニーのデスクトップパソコン、VAIO PCV-RZ52L7のオンボードサウンドを上回っているか。ノイズが減ったように思う。
安価なサウンドカードとして見れば悪くない。特にデジタル出力が目当てなら。アナログ出力はオンボードサウンドのレベルも上がってきているので、音質が向上するかどうかは微妙なところ。
作り | デザイン | 音質 | 楽しさ |
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2.5 | - | 2.5 | 3 |
○メーカーホームページ:玄人志向
定価 | 購入日 | 購入店 | 状態 | 購入価格 |
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オープン | 2005/06/01 | ビックカメラ | 新品 | 2,600円 |
私の購入記録は上記のとおり。レビュー時点で生産終了しているので、詳細は記載しない。
最安値は私の知る限りでは新品2,000円ほど。
※商品価格はいずれも税込表示。
ネットの情報によると、ENVY24HTS-PCIはリア出力につなげば音質がよくなるとのこと。厳密に言えば、バックスピーカー出力(マニュアルのSur_out)につないだ後に、ドライバのコントロールパネルを2chのハイサンプリングレート(96kHz)に設定する必要がある。本体ではBS端子だ。
間違ってR端子(マニュアルのRear_out)につないでも、音は出ないので注意が必要。2chのハイサンプリングレートに設定して、初めてDACのWM8728が使われるらしい。
肝心の音質はというと、普通のフロント出力よりさらにノイズが減ったか。音の傾向やバランスはあまり変わらない。しかし、どこか音が薄くなり、深みがなくなったように感じる。しかも、音量が少し小さくなる、曲によっては音割れがするなど短所も多い。だから、私は普通のフロント出力を使い続けることにした。
音割れする原因は、CDの音源(44.1kHz)を無理にハイサンプリングレートにしているからだろうか?ロスレス変換ではない(48kHz→96kHz→192kHzのように倍数ではない)ので、ノイズが乗ったり、音が割れたりする可能性があるが、これはよくわからない。
※ハイサンプリングレートといっても、チップがアナログ出力は96kHzまでしか対応していないため192kHzにはならない。玄人志向のホームページ上で出力24bit/192kHzをうたっているが、それはあくまでデジタル出力。非常に仕様のわかりにくいサウンドカードだ。
追記:ENVY24HTS-PCIはDACのVT1616の仕様を考えれば、7.1ch出力ができないのはわかるが、私の個体は5.1ch出力もできない。5.1chの音源を再生しても、フロント出力からしか音が出ない。コントロールパネル上のテストでは全ての出力から音が出るのに。私の個体だけだろうか?
追記:ドライバのアップデートで、VIAのコントロールパネル(Envy24 AudioDeck Control Panel)のデザインは変わったが、使用感はあまり変わらなかった。
追記:上述したようにENVY24HTS-PCIには、オペアンプがひとつも付いていない。オペアンプがちゃんと付いているサウンドカードは、音質が向上するのか興味があったので、AUDIOTRAK(オーディオトラック)のサウンドカードのProdigy 192VE バルクに買い替えた。ENVY24HTS-PCIは自作PCで使い回している。