h.ear in 2 Wireless WI-H700(L)(ソニー)のレビュー

  1. PCで快適!音楽生活 >
  2. イヤホン >
  3. h.ear in 2 Wireless WI-H700(L)(ソニー)

h.ear in 2 Wireless WI-H700(L)の画像

主な仕様
型式
密閉ダイナミック型
ドライバー直径
9mm ドーム型(CCAWボイスコイル)
周波数帯域
5~40,000Hz
通信方式
Bluetooth標準規格Ver.4.1
対応コーデック
SBC,AAC,LDAC,aptX,aptX HD
インピーダンス
16Ω (1kHz) (有線接続時)
感度
103dB/mW (有線接続時)
質量
約40g (本体:約33g)
プラグ
L型ステレオミニ(金メッキ)
その他
電池持続時間:約8時間、コード:約1.0m

ソニーのウォークマン NW-A45(L)にふさわしい、ネックバンド型のワイヤレスイヤホン(中古)をヤフオクで落札した。同社のh.ear in 2 Wireless。型番はWI-H700(L)である。新品の価格が2万円ぐらいのイヤホンだが、そこそこ状態の良い中古品を送料・税込4千円ほどで購入できた。

なぜh.ear in 2 Wireless WI-H700(L)を買ったかというと、ウォークマン NW-A45(L)に完璧に色を合わせてくれているところが気に入ったから。私は微妙な色のシリーズのウォークマンを買っちゃったので、完璧に色を合わせられるワイヤレスイヤホンは、もうこれくらいしかないのだ(笑)。

色は全部で(L)ムーンリットブルー、(N)ペールゴールド、(B)グレイッシュブラック、(R)トワイライトレッド、(G)ホライズングリーンの5色がある。全色がウォークマン NW-A40,A50シリーズの色と完全に一致する。これはもうセットで使うことを想定して作られたものだね。

シリーズとしては、耳乗せ型ヘッドホンのWH-H800と耳覆い型ヘッドホンのWH-H900Nがあるようだが、イヤホンはこの機種しかないみたいだ。ちなみに、WH-H800とWH-H900Nも、全色がウォークマン NW-A40,A50シリーズの色と同じになっている。

さて、何日かすると、h.ear in 2 Wireless WI-H700(L)が届いたのでレビューに移ろう。ネックバンド型のワイヤレスイヤホンを購入するのは初めてだが、どんな感じの製品だろうか?

二重になった外箱に本体、ハイブリッドイヤーピース、マグネットクリップ、専用ヘッドホンケーブル、取扱説明書、保証書、キャリングポーチなどが入っている。

ハイブリッドイヤーピースは、SS・S・M・Lサイズの4セットが付属する。Mサイズはあらかじめ本体に装着されている。

マグネットクリップもあらかじめ本体に装着されている。

専用ヘッドホンケーブルは有線で接続するための専用のコード。このイヤホンは有線接続にも対応している。

保証書の保証期間はいつもどおりメーカー保証が1年。

キャリングポーチはエレコムのもの。ヤフオクの出品者が付けてくれていた。さらに、付属しているはずのマイクロUSBケーブルがなかったことを出品者に確認すると、また後日社外品のマイクロUSBケーブルをわざわざ送ってくれた。確認しただけのつもりだったのに、なんて良い出品者なんだ。

この後、ノンアルコールのウェットティッシュで本体を軽く拭き、満充電にした。

外観

全体的になかなか良い。ハウジングは材質こそアルミニウムだが、作りは凝ったところがなくて至ってシンプル。背面も穴すら開いていない。ただ、コードの根元の部品だけは、ほかのソニーのイヤホンと同じようにゴムでできており、断線に配慮した作りになっている。

※画像ではイヤーピースに黒い粉が付いてしまっているが、後日これはドライバ周りから発生していることが判明したので、ティッシュで念入りに拭き取った。まあ、中古品だから仕方がない。

デザインは好みの問題があるが、色使い含め普通。

左のアームには、BLUETOOTHランプ(青)(赤)や電源ボタン、マイク、-/+音量ボタン、再生ボタン/通話ボタンがある。アーム自体はプラスチック製のようだ。首に掛ける部分は、滑り止めをかねているのかゴムか何かで覆う形になっている。

ペアリングは、電源ボタンを長押しすると、BLUETOOTHランプが(青)と(赤)に交互に点滅するので、あとは接続する機器側でペアリングの操作を行うだけである。接続完了時の効果音の音量は、ちょうど良い。ペアリングは合計8台までできるとのこと。

曲の操作は再生ボタン/通話ボタンを使う。1回押すと再生と一時停止、2回押すと次の曲へ移動、3回押すと曲の頭出しといった具合になるが、これはどのメーカーも似たようなものだろう。もちろん接続している機器側で操作も可能である。再生ボタン/通話ボタンで通話もできるようだが、私はまず使うことはない。

※その他の操作方法は取り上げると切りがないので、取扱説明書に任せることにする。

右のアームには特に何もない。

左のアームの画像2

なお、左のアームの下の方には、マイクロUSB端子のふたがある。ふたを開けると、Micro USB Type-B端子が顔を覗かせる。これは充電時と有線時に使うためのものだ。

専用ヘッドホンケーブルは、両端がL型Micro USB Type-B端子(本体側)とL型ステレオミニプラグになったイヤホンのコード。長さ約1m、太さ約2mm。L型Micro USB Type-B端子は金メッキ処理されていないが、L型ステレオミニプラグは金メッキ処理されている。

また、外観とは直接関係しないが、操作性は普通に良い。左のアームにボタンが付いているため、右利きの方が操作しやすいか。無線時の安定性は、ネックバンド型が功を奏しているのかかなり良い。屋内で試してみたが、仕様にあるように10mぐらいまでの距離なら、遅延や音飛びもほとんどない。

装着感

かなり良い。形状がシンプルな上にサイズが適度なので、何より持ちやすいし、着脱しやすい。遮音性、音漏れ防止も、一般的なカナル型イヤホンより良い。ネックバンド型のワイヤレスイヤホンのため、首にネックバンドを装着している感じはもちろんある。

環境:ウォークマン NW-A45(L)(ソニー)のLDAC音質優先

音の傾向はやや低音よりのドンシャリ(高音・低音強調型)か。音自体は太すぎず、細すぎずちょうど良い。高音の量は適度。低音の量はソニーの密閉ダイナミック型のイヤホンらしく多いが、声などの中音は他の音に埋もれずはっきり聴こえてくる。低域は背面に穴がないことも影響しているのか、かなり下の方まで出ているように聴こえる。

音場は広くも狭くもない。音は若干近いが、広さや臨場感は、有線の一般的なカナル型イヤホンとあまり変わらないレベル。無線でこの音場を実現できているのは地味に凄いと思う。

基本性能、質感は無線ということを考えると、なかなか良い。鮮やかさ、厚み、ノリも併せ持っているが、原音忠実性、打ち込み表現はそれなり。特に打ち込み表現は、低音が出すぎで解像度がやや足らないように感じる。まあ、これは仕方がないところか。楽器は特に苦手といったものはないように思う。

なお、有線時の音質は、無線時の音質を一段階上げたような感じ。音の傾向や特徴はほとんど変わらない。

合う曲のジャンルはポップス、ロック。ただ、打ち込みが多い曲になると、上述した点がやや不満になる。バランスは悪くないが、コストパフォーマンスは新品を実売価格で購入すると、悪いか。あくまでこれは音だけを評価対象にした場合だが。

また、音とは直接関係しないが、無線時はウォークマンの電池の減りがやや早いのが気になる。

あわせて読みたい

まとめ

h.ear in 2 Wireless WI-H700(L)の画像2

ソニーのh.ear in 2 Wireless WI-H700(L)は、色がウォークマン NW-A40,A50シリーズの(L)ムーンリットブルーにドンピシャな、ネックバンド型のワイヤレスイヤホンである。作りと装着感が良いのもポイントが高い。

音は音質はそれなりだが、ソニーらしく低音が効いているので音楽を楽しく聴ける。無線時の安定性はかなり良いし、対応コーデックの種類も多い。さすがは新品の価格が2万円ぐらいするだけのことはあると感じた。

遮音性、音漏れ防止の性能も良いので、屋外でも使えると思うが、問題はこの大きいネックバンドのイヤホンを外で使う勇気があるかどうか(笑)。完全ワイヤレスと違い、イヤホンが落ちてしまわないメリットはあるんだけどね。

作り デザイン 装着感 遮音性 音漏れ防止
3.5 3 4 4 4
携帯性 音質 楽しさ
3.5 3(無線)/3.5(有線) 3.5

○メーカーホームページ:ソニー

h.ear in 2 Wireless WI-H700(L)の購入記録と最安値

定価 購入日 購入店 状態 購入価格
オープン 2022/11/20 ヤフオク 中古 3,100円

私の購入記録は上記のとおり。前述したように、ヤフオクでそこそこ状態の良い中古品を落札した。クレジットカード払いだったので、代引き手数料などはかからなかったが、送料が850円かかって実質3,950円。

最安値は私の知る限りでは新品12,000円ほど。現在、状態の良い中古なら5,000円ぐらいか。

※商品価格はいずれも税込表示。

関連するページ


PCで快適!音楽生活 - PCオーディオ・ヘッドホンのレビューサイト