サイバーショット DSC-RX100は、ソニーのコンデジのサイバーショット DSC-RX100をレビューでも述べたとおり、無線LANが付いていないため、撮ったものをパソコンに転送するのがやや面倒である。昔ながらの有線仕様。つまり、撮ったものをパソコンに転送するには、カメラとPCをUSBケーブルでいちいち接続しなければならない。
よって、無線LANが付いた、東芝(東芝メモリ株式会社)のSDカード FlashAir W-04 64GB SD-UWA064Gを購入してみた。FlashAirは、昔のデジカメを無線化できるSDカードとして有名である。
※現在、東芝メモリ株式会社は、キオクシア株式会社に社名を変更している。
FlashAir W-04シリーズとしては、16GB、32GB、64GBの3種類の容量があるが、価格との兼ね合いで64GBを購入した。無線LANが付いたSDカードを買うのは、今回が初めてなので軽く評価しておこう。
無線LANが付いたSDカードでも、内容物は普通のSDカードと変わらない。本体にカードケース、取扱説明書など。本体はCLASS10 UHS-Iに対応したSDXCカードで、読み出しが90MB/s、書き込みが70MB/sである。現在では並の性能か。取扱説明書は【FlashAir W-04 取扱説明書兼保証書】となっている。
保証は5年保証。SDカードもそうだが、記憶媒体の保証期間はどのメーカーも長めである。
全体的に作りは良くも悪くもない。これも普通のSDカードとほとんど同じ。違いといえば、色がホワイトで、裏面に仕様上の文字がずらずらと表記されているぐらい。
取扱説明書に、機能や使い方がほとんど記載されていないせいか、仕様がわかりにくい。取扱説明書を見てわかったのは、ソフトウェアで設定することや出荷時の無線LAN機能設定(SSIDなど)、初期設定ではアクセスポイントモード(親機モード)で起動することぐらいか。
このアクセスポイントモードが実は曲者で、このモードのままだと、一般的なネット環境ではFlashAirにアクセスするだけのために、無線LANを接続し直さなければならない。ネット環境がないなら便利かもしれないが。「これは買って失敗したか」と思っていたところ、このSDカードにはどうも以下の3つのモードがあるらしいことが判明した。
ネットの情報によると、1と2はソフトウェア(FlashAirTool)で設定できるが、3は隠しモードになっていて設定できないらしい。FlashAir>SD_WLAN>CONFIG(隠しファイル)を手作業で編集する必要があるとのこと。3が一般的なネット環境では最適なモードだと思うのだが、どうなってるんだよ東芝さん。
まあ、機能や使い方の詳細は、取り上げると切りがないので、キオクシアのマニュアルや、FlashAir Developersのホームページに任せることにする。FlashAirの仕様がわかりにくいのは、単純に機能が多いからのようだ。これはちょっと触っただけではわからないな。
また、これは案外盲点だが、CONFIGファイルを編集後、FlashAirの設定を有効にするには、SDカードスロットに挿入し直す必要がある。
東芝のSDカード FlashAir W-04 64GB SD-UWA064Gは、普通のSDカードに無線LANの機能を目一杯詰め込んだという印象である。よって、仕様がわかりにくいが、使いこなせれば、色々な場面で役に立つSDカードだろう。
○メーカーホームページ:キオクシア(旧東芝メモリ)
定価 | 購入日 | 購入店 | 状態 | 購入価格 |
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オープン | 2019/12/11 | コジマ 楽天 | 新品 | 4,950円 |
私の購入記録は上記のとおり。クレジットカード払いだったので、振込手数料などはかからなかった。現在、コジマ楽天市場店は、3,980円以上の買い物で送料無料の上に代引き手数料も無料。
最安値は私の知る限りではコジマ楽天市場店の新品4,950円。
※商品価格はいずれも税込表示。
FlashAir W-04 64GB SD-UWA064Gのステーションモードと、インターネット同時接続モードを使ってみたが、接続が不安定でとても使えたものではない。
よって、アクセスポイントモードを使うことになるけど、接続時に手間がかかるので、できるだけ簡単に接続して画像をパソコンに転送する方法をネットで調べてみた。詳細はデジカメ(FlashAir)の画像をPCに自動転送する方法に記載。