不要品を整理していると、めっちゃ古いヘッドホンが出てきた!パナソニックのRP-HT80。耳乗せ型のヘッドホンである。いつ購入したか全く覚えていなかったので、ネットで販売時期を調べてみたところ、どうも1989年から1993年までのようだ(笑)。たぶん30年ぐらい前に買って放置していたのだろう。
現在、RP-HT80はかなり珍しいと思うので、基本的な仕様と価格を以下に一応記載しておく。
基本的な仕様と価格
我が家には、兵庫県南部地震(阪神大震災)で被災しようと、購入してから数十年経過しようと、未だに現役のオーディオがいくつかあるが、それらは今まで最低限使われていたものである。さすがに30年放置されていたこのRP-HT80は、ドライバーが駄目になっているだろうというのが私の予想。
そんな思いで外箱から中身を取り出してみると、本体のイヤーパッドが経年劣化で溶けて内箱にへばりついていた。しかし、外観は全体的に綺麗である。これはほとんど使っていないのでは?変換プラグもちゃんと付いている。
外観をもう一度ざっと見回す。ハウジングには、ソニーのMDR-CD900STのような【for DIGITAL】の文字があって時代を感じる。デジタル(CD)が現在ほど一般的ではなかった時代である。
ヘッドバンドは何ともなっていないが、イヤーパッドは当然、経年劣化が激しい。ドライバー部分を覆うスポンジは、指で触っただけでボロボロと崩れ落ちた。これでは装着できない。
スライダーの裏には【MADE IN JAPAN】の凸文字がある。昔の製品だからね。作りは金属製のパーツも使われていてなかなか良いが、重量はその分重くなる。コードやプラグの作りも悪くないけど、古いので、断線しているかもしれない。
さて、30年前のRP-HT80を現在のウォークマンに接続して音出ししてみる。何か不思議な感じだ。
ウォークマンの再生ボタンを押すと、予想外に左右のドライバーから何事もなく音が出た。これにはたまげる。う、嘘だろ。要するに、イヤーパッドさえ交換すれば、まだまだ使えるよということである。そういえば、バブル期に設計された製品はどれも頑丈な気がするなあ。
さすがにパナソニックのサポートに、「RP-HT80の交換用イヤーパッドはありますか?」とは聞けない(笑)から、Amazon.co.jpで、サードパーティー製かノーブランド品のものを探すことにする。
RP-HT80のイヤーパッドの直径は、約65mmのため、アマゾンのホームページ上で【イヤーパッド,65mm】で検索をかける。すると、65mmの色々な交換用イヤーパッドがずらりと並ぶ。ほとんどが中国のサードパーティー製かノーブランド品だろう。
正直どれも怪しいが、合いそうなサードパーティー製の交換用イヤーパッドを見つけたので、試しにひとつ購入してみた。出品者の評価が付いていて信用がおけそうだったのも、これを買ったポイントである。価格は送料込みで500円ほど。
※商品名は、本当に安全かどうかわからないので、あえて記載しないでおく。怪しい商品を購入するなら、自己責任で選んで買って欲しい。
注文してから約6日で交換用イヤーパッドが届いたので、早速レビューしていきたいと思う。発送国はやはり中国だった。
ジッパーの付いたビニール袋に、交換用イヤーパッドだけが入っている。説明書などは付いていないが、交換する際に迷うようなところは特にない。上述したドライバー部分を覆うスポンジは、経年劣化しすぎてこびりついていたので、完全に除去するのが大変だった(汗)。
RP-HT80のイヤーパッドとの違いは材質。RP-HT80のイヤーパッドは柔らかいシワシワの人工皮革だったが、この交換用イヤーパッドはやや硬いレザー調の人工皮革になっている。よって、装着感はやや悪化すると思うけど、耐久性は向上するだろう。交換後の装着感は普通に良い。
また、音は、私が持っているPHILIPS(フィリップス)のSHL3065WTを元気にした感じで楽しい。重低音が流行っていた時代の製品だけあって、低音がかなり下の方まで出る。これは復活させて正解だった。あの頃、J-POPで全盛だったビーイング系の音楽でも流して、しばらく感傷に浸ろうと思う。
アマゾンで販売されているサードパーティー製の交換用イヤーパッドは、普通に使えた。ただ、ほとんどが純中国製だと思うのでそこが問題。住所を教えて大丈夫か、ちゃんと送ってくるか、まともな商品かなどどうしても色々心配になる。購入するなら、出品者の評価が付いているものにするなど、工夫した方が良いだろう。