USB充電器は定格出力電流(アンペア)が大きいほど良いのか?

スマートフォンを急速充電する画像

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USB充電器は、とりあえず定格出力電流(アンペア)が大きいほど良いと思いがちである。定格出力電流が大きければ、急速充電にも対応しているだろうと。そして、どんな機器でも急速充電できるのではないかと。例えば、スマートフォンやタブレットPC、ウォークマン、iPod、携帯ゲーム機に至るまで。でも、そうとは限らないようだ。

※USB充電器はUSB電源アダプタ、AC充電器ともいう。

※定格出力とは簡単に言えば、指定された条件下で安全に達成できる最大の出力のことである。

USB充電器に関する仕様は非常にややこしいのである。インターネットの情報を見ても、USB充電器やUSBケーブル、充電する機器の仕様が変わっているからか、色々な情報が乱立していてわかりにくい。

だから、私はスマートフォン(ソニーのXperia SO-04E)のUSB充電器+USBケーブルを購入する際は、そのスマホに対応した急速充電専用のものにしたのである。この買い方で良いのだが、正直USB充電器のことは良くわかっていなかった。

ということで、ここでもう一度、USB充電器とUSBケーブルの仕様をインターネットの情報を基に調べてみた。

※USBケーブルは、USB充電器にケーブルがない場合、別途購入する必要がある。

定格出力電圧(ボルト)は普通5V

USB充電器の定格出力電圧(ボルト)は普通5Vである。中には5.1~5.4VのUSB充電器もあるようだが、USBの電圧の仕様が、5V±10%(4.5~5.5V)とのことなので許容範囲なのだろう。ただ、インターネット上には、5.4Vでも不具合が出る可能性があるという人もいるから、5Vにできるだけ近い方が安心といえる。ちなみに、iPad mini 2に付属するUSB電源アダプタの定格出力電圧は5.1Vである。

定格出力電流(アンペア)は大体0.5~2.4A

USB充電器の定格出力電流(アンペア)は大体0.5~2.4Aである。スマートフォンを急速充電したいなら、最低でも1A以上のUSB充電器が必要になるだろう。タブレットPCなら2A以上か。ちなみに、iPad mini 2に付属するUSB電源アダプタの定格出力電流は2.1Aである。

しかし、いくら定格出力電流が大きいUSB充電器を用意しても、実は充電する機器によってはほとんど意味がない。これはまた後述する。

また、電力(W)は電圧(V)×電流(A)である。

USBケーブルも急速充電対応のものが必要

急速充電したいなら、USBケーブルも急速充電対応のものが必要になる。これは、パッケージに【急速充電対応】の文字と流せる電流(アンペア)の値が記載されていると思うので、迷うことはないだろう。充電できるUSBケーブルには、充電専用と充電・データ転送両用の2種類があるが、急速充電対応ならどちらでも良い。

急速充電できるかどうかは充電する機器による

スマートフォンと充電コネクタの画像

上述したように、急速充電できるかどうかは充電する機器による。私はウォークマン(NW-S736F)を急速充電しようと、USB充電器を使ってコンセントから充電してみたことがあるが、USBチェッカーの電流の値は、0.5A未満だった。パソコンから充電しているのとほとんど変わらないのである。どうも機器のバッテリーの大きさにより、流れる電流の量がある程度決められているみたいだ。

※細かく調べてみると、リチウムイオンバッテリーの電圧制御により、流れる電流の量が調節されているらしい。これによってどんなUSB充電器を使っても、バッテリーが壊れないようになっている。それにしても、ウォークマンが古いからか?バッテリーが劣化しているからか?いくら何でも電流の値が低すぎないか(笑)。

※パソコンのUSB2.0の給電能力(5V)は0.5A、USB3.0は0.9Aである。

結局、今のところ、高出力のUSB充電器を用意して意味があるのは、スマートフォンとタブレットPCだけと考えてよさそうである。これらも機種によって電流の上限値が違うと思うが、こればかりは測ってみないとわからない。

スマホとタブレットには急速充電モードがある

スマホとタブレットにはOSレベルの急速充電モードがある。具体的に言うと、AndroidやiPad、iPhoneにはUSBのD+とD-端子の電気抵抗から、接続した機器がパソコンなのか充電器なのか識別する仕組みがあり、充電器と識別できた場合には、以下のような制御を行って電流を多くもらっているとのこと。

Androidの機種とiPadやiPhoneでは仕様が違うみたいだ。以上がスマホとタブレットの急速充電モードの詳細である。

昔は上述した仕様の違いにより、Android用とiPad,iPhone用のUSB充電器が別々に販売されていたらしいが、今は1,000円ほどで両対応のものがある。アマゾンで購入したAUKEY(オーキー)のPA-U32 ホワイト。AiPower機能搭載の5V、2.4A仕様のUSB充電器だが、私が持っているXperia SO-04EとiPad mini 2の充電時間(電流の値)はあまり変わらない。気持ち早くなった程度。私が持っている機種では、もうこれ以上の急速充電は望めないようだ。

※複数のポートがあっても、それぞれにちゃんと出力が確保されているので、ひとつのポートのものと比べて充電時間が遅くなったりはしない。

また、現在では新しい急速充電の規格もいくつか普及してきている。これらの規格に対応しているスマホとタブレットは、充電時間が一気に短くなると思う。だって、前述した定格出力とは値が全然違うもの(笑)。バッテリーが大型化するにつれて、急速充電の技術もどんどん進化していくのだろうね。

まとめ

USB充電器は定格出力電流(アンペア)が大きいほど良いのか?それは充電する機器による。スマートフォンとタブレットPCは、定格出力電流が大きいほど急速充電できる可能性があるが、それ以外のバッテリーの小さい機器は、ほとんど意味がないだろう。

スマートフォンとタブレットPCも、結局電流の上限値は測ってみないとわからないので、高出力のUSB充電器とそれに対応したUSBケーブルをいくつか購入することになると思う。新しいスマホとタブレットなら、新しい急速充電の規格に対応したものを買えば良い。

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